英語力定着のヒント「エビングハウスの忘却曲線」

皆さんは「エビングハウスの忘却曲線」をご存知ですか?
これはドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが発表したもので
「時間と共にどれだけ記憶したことが頭に残っているか」を数値化したものです。

それによると、人は何かを学んだ時に、
その内容の56%を1時間後に、74%を1日後に忘れる、という結果が導かれました。

また、この結果から

一度目の学習より二度目以降の学習の方が覚えやすくなる。さらに復習を重ねるごとに忘れにくくなる。
何かを学ぶ時、その知識が意味のものであったり重要なものであったりした場合覚えやすくなる。
学習に時間をかけると、吸収できる情報量も増える。
ということも分かりました。

小さい子どもの場合、意識して「暗記する」「説明を理解する」という行動は難しく、
さらに英語のレッスンの中でこういった要素を取り入れていく・・・となると、
試行錯誤が必要になりますね。

GrapeSEEDでは英語力の定着のために、下記のような要素をカリキュラムに盛り込んでいます。

1. レッスン用の教材と生徒の教材両方に、「復習」と「練習」の要素が組み込まれています。
レッスンで学んだ内容を自宅で間隔を空けて再体験することで、
語彙やフレーズを繰り返し体験することができます。
さらに、生徒用アプリを使用すれば、レッスンと同じ教材を閲覧し、好きなタイミングで復習することができます。

2. GrapeSEEDで使われる単語やフレーズは、カリキュラム全体を通して成長や年齢に合わせて発展していきます。
定期的に同じ単語やフレーズが登場するよう組み込まれているので、
前に習った内容を復習したり、応用した応答や行動の幅を広げたりすることに繋がります。
 
3. 第二言語習得研究の言語学者であるスティーブン・クラッシェン氏は
「言語能力は現在のレベルよりもわずかに高いレベルの理解可能なインプットを理解していくこと」が
言語を習得していく上で重要だと述べています。

それに習い、GrapeSEEDでは十分な時間をかけてインプットを行い、
子どもたちの準備ができた時期から少しずつアウトプットを促していきます。

GrapeSEEDカリキュラムについて、さらに詳しく知りたいと思った方は、ぜひこちらからお問い合わせください!
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July 4, 2025
”英語は勉強するもの” そんな大人の感覚が、子どもにも当てはまると思っていたりしませんか? 実は、子どもにとっての”英語”は、“外国語”というより “もうひとつの言葉” 。 日本語を覚えた時と同じように、 「伝えたい」「理解したい」という気持ち が原動力になります。 つまり子どもたちは、大人のように文法や単語を暗記するのではなく、 ・英語で遊ぶ ・英語で歌う ・英語でやりとりする このような 日常の中の体験 を通して、自然と英語を身につけていくのです。 特に幼少期は、音への感度が高く、耳からのインプットが非常に効果的です。 だからこそ、話せるようになる前に、 英語の音にたっぷり触れて、体にしみこませる時間を増やす ことが大切です。 “英語を勉強する”のではなく、 “英語で過ごす” 毎日の中で、子どもたちの力は育っていきます。 私たちの提供するLittleSEEDおよびGrapeSEEDでは、 年齢や成長に合わせた楽しい歌や物語、先生とのやりとりなどを通じて、 子どもたちが“言葉”として英語に出会い、英語を“使える”ようになるプロセスを大切にしています。 GrapeSEEDについてより詳しく知りたい方は、こちらよりお問い合わせください。
June 9, 2025
GrapeSEEDで多くの子どもたちが英語を話せるようになるのはなぜ? その鍵は、「母語のように理解し、話せる英語カリキュラム」にあります。 今回は、その中でも レッスンプラン(学習指導案) に焦点を当て、その秘密を紐解いていきます。 段階的に導く、GrapeSEEDのレッスンプラン GrapeSEEDのレッスンプランは、「責任の移行モデル(Gradual Release of Responsibility)」をコンセプトに構成されています。 これは、教師主導から生徒主導の学びへと、段階的に役割を移していく指導法です。 このアプローチにより、生徒たちは無理なく、意欲的に英語を身につけていくことができます。 Stage 1|先生が話す/子どもたちが聞く レッスンは、先生が教材を読んだり話したりするところから始まります。 子どもたちは、意味をイメージしながら、注意深く先生の話す英語に耳を傾けます。 そして先生は、理解を助けるために読み聞かせの前後で簡単な質問ややりとりを行い、子どもたちの集中と興味を引き出します。 Stage 2|子どもたちが話す/先生がサポート 先生のリードのもと、子どもたちは少しずつ主体性を持ち始めます。 教材に出てきた単語や表現を声に出して言ったり、歌ったりすることで、自分の言葉として英語を使う第一歩を踏み出します。 先生は必要に応じてお手本を示したり、発音の修正をしながら、子どもたちが安心して発話できるようサポートします。 Stage 3|子どもたちが話す/先生が聞く 子どもたちは教材の内容をよく理解したうえで英語を使うことに自信を持ち始め、レッスン内でも主体的に発話するようになります。 先生は見守りながら、必要に応じて語彙や表現の確認を行い、自然なやりとりをサポートします。 このように、はじめは先生がリードし、徐々に子どもたちの主体的な学びへと移っていきます。 GrapeSEEDのレッスンプランでは、1ユニット(約40回のレッスン)を通して、その変化が段階的に設計されているのが特長です。 先生方は、指導案を一から考える必要はありません。 GrapeSEEDのレッスンプラン通りに進めるだけで、子どもたちに合った最適なレッスンが実現できます。 そして子どもたちも、毎日のレッスンを楽しみながら、自然と英語力を伸ばしていくのです。
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