日本語は英語に近い言語?遠い言語?

国際語学教育機関「EFエデュケーション・ファースト」が発表した2023年調査によると、英語を母語としない113カ国・地域のうち、日本人の英語力は87位と、「低い能力レベル」に振り分けられていることをご存知でしょうか? 
 なぜ日本人は英語力に大きな課題が残るのか、様々な理由が考えられますが、要因の一つとして「日本語は英語から非常に遠い言語」であるからという点が挙げられます。 
 
アメリカで外交官を養成する国務省機関FSI (Foreign Service Institute)は、英語を母国語とする者が各言語を習得するのにかかる期間について、以下のように発表しています。

<カテゴリー1:英語に近い言語> 
習得に要する時間:23-24週間(600-750時間) 
デンマーク後、オランダ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、スウェーデン語 
 
<カテゴリー2:比較的英語に近い言語> 
習得に要する時間:36週間(900時間) 
ドイツ語、インドネシア語、マレー語、スワヒリ語 、ハイチ語
 
<カテゴリー3:言語的、文化的に英語とは異なる言語> 
習得に要する時間:44週間(1100時間) 
チェコ語、ギリシャ語、ヒンドゥ語、タイ語、ロシア語、トルコ語、ベトナム語、その他多数 
 
<カテゴリー4:英語とは全く異なり、英語習得に相当の時間を要する言語> 
習得に要する時間:88週間(2200時間) 
日本語(※)、アラビア語、中国語、韓国語 
(※)がついた言語は、同カテゴリー内の他の言語に比べ、より習得が困難な言語です。 
 
日本語はどのカテゴリーに属するかと思えば、皆様のご想像通りかもしれませんが、英語から「一番遠い言語」のカテゴリーにあります。 
 
どのくらい異なるのか、「ここは涼しいですね」という文章を例に比べてみましょう。 
英語:It is cool here. 
オランダ語:Het is cool hier. 
ドイツ語:Hier ist es cool. 
日本語:ここは涼しいですね。 
 
オランダ語やドイツ語は、英語とよく似ており、逆に日本語は文字の形も文章の構成も全く異なることがよくわかります。 
だからこそ、早い時期から毎日英語に触れることが大事なのです。
 
GrapeSEEDは幼児期の英語習得に特化しています。 
少しでもご興味のある方はお問合せください。 


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July 4, 2025
”英語は勉強するもの” そんな大人の感覚が、子どもにも当てはまると思っていたりしませんか? 実は、子どもにとっての”英語”は、“外国語”というより “もうひとつの言葉” 。 日本語を覚えた時と同じように、 「伝えたい」「理解したい」という気持ち が原動力になります。 つまり子どもたちは、大人のように文法や単語を暗記するのではなく、 ・英語で遊ぶ ・英語で歌う ・英語でやりとりする このような 日常の中の体験 を通して、自然と英語を身につけていくのです。 特に幼少期は、音への感度が高く、耳からのインプットが非常に効果的です。 だからこそ、話せるようになる前に、 英語の音にたっぷり触れて、体にしみこませる時間を増やす ことが大切です。 “英語を勉強する”のではなく、 “英語で過ごす” 毎日の中で、子どもたちの力は育っていきます。 私たちの提供するLittleSEEDおよびGrapeSEEDでは、 年齢や成長に合わせた楽しい歌や物語、先生とのやりとりなどを通じて、 子どもたちが“言葉”として英語に出会い、英語を“使える”ようになるプロセスを大切にしています。 GrapeSEEDについてより詳しく知りたい方は、こちらよりお問い合わせください。
June 9, 2025
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